データベース概要


 熱殺菌データベースThermoKill Database R8110)(文献からのデータベース)は、1981年~2010年に発行された雑誌に掲載された論文より収集した『微生物の熱死滅データ』を、1セットの設定環境を1レコードとして2枚のシートに表しています。

 

 旧版ThermoKill Database R8105は、1981年~2005年に発行された雑誌に掲載された文献からデータ収集したものに対し、今回発売の新版ThermoKill Database R8110はさらに2006年~2010年の5年間の文献データを追加収集しました。その結果、レコード数、D値件数が次のように増加しました。

 

    レコード数:16,410   D値総数:20,467

(旧版 レコード数:12,917   D値総数:17,403

 

 この熱死滅データには以下のようなデータ項目が含まれます。

  1. D値(Decimal reduction time):90%死滅時間のことで、ある温度で微生物の生存数を1桁低下させるのに要する加熱時間(分)です。
  2. z値:加熱温度を変化させた場合、D値がどの程度変化するかを示す指標。D値が1桁変化するときの温度差。(単位は℃)
  3. D値、z値に影響を与える種々の因子
  4. 収載論文における書誌データおよびその他のデータ

 

 

参考文献

  1. 土戸哲明、中村一郎: サーモキル・データベース.「食品衛生管理の実際と微生物コントロールー食の安全管理から予測微生物学の活用まで」.pp.241-245.エヌ・ティー・エス (2013)
  2. Abe, T., Sakamoto, J., Tsuchido, T., and Nakamura, I.: ThermoKill Database R8110: The latest version of a microbial thermal death database and its corresponding information statistics. Jpn. J. Food Eng., 13, 137-142 (2012).
  3. 土戸哲明、中村一郎:加熱殺菌における微生物死滅のデータベースとその利用. 日本食品工業会誌3,(2),41-45(2002)
  4. Nakamura, I., Yokohara, T., and Tsuchido, T.:Database of microbial thermal death. Its construction design on data from published papers and from experiments performed under defined conditions. Biocontrol Sci., 5, 61-64 (2000)